lose faith
ボーッと窓の外を見ながら何かを呟いている波音…
呼びかけてもまた気付かないー…
『ノンッ!!』
『か・いりクン‥』
浬の顔を見たが直ぐに視線を反らすーーー
『ノン‥どうした?何処か痛むのか?』
『大丈夫…』
浬とは目を合わせずに俯いたまま答えた…
浬が波音の髪に触れようとそっと手を延ばすと‥ビクッと肩を竦めた波音ーーー
それを見た浬は延ばした手をもどしー…
『ゴメンッ‥驚かして‥』
俯いたまま首を振る波音…
『ノン‥お前の好きなプリン置いておくから後で食べろ‥』
『ウン…』
『じゃーまた来る‥』
浬は病室をあとにしたー…
明らかに波音の様子がおかしい…
俺に怯えてる?
何かしたか?
また何かが有ったのか?
浬には理由が解らなかったー…‥