lose faith


波音も携帯を取り出し母親に電話をした…


母親の耶音は直ぐに波音の変化を察して、行ってらっしゃいと言ったーーー





暫く走ると父親の会社であるDealに着いた。


専用の駐車場に車が入って行くと‥既に秘書の速見、高藤、小野が待っていた。

車から降りて行くと…


『お帰りなさいませ。』


三人が頭を下げ出迎える。

そして波音に向かって速見が…


『波音チャン‥退院おめでとう』


『有難うございます。』




『小野‥急ですまないなっ!』

『いえッ‥大丈夫です。』


『ノン‥これから小野がお前を送って行ってくれるから』


『ハイ‥小野サンすみません、宜しくお願いします。』


『こちらこそ、宜しくお願いします。』


『小野すまないが、ウチのブス子チャンを宜しく頼む!』


その言葉に波音の表情が一瞬曇る…


『社長!何て事を言うんですか‥こんな可愛いお嬢さんなのに』


『ハハッ‥そうか?まぁーとにかく頼んだゾッ‥』


『畏まりました。』
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