lose faith
やっと表情が柔らかくなった波音を見て、小野は少しホッとした。
『なーんか‥若い子に名前呼ばれると照れるッ‥』
『フッ‥なに言ってるんですか‥瞳真サン若いじゃないですか!』
『イヤー波音チャンからしたら俺なんかオジサンだよ‥』
『全然!オジサンなんかじゃないですよ?』
『アハハッ‥良かった‥』
それから二人は色々な話しにお互いの趣味が合う事に気付き会話が弾んでいた…
途中、海上に在るサービスエリアに立ち寄って休憩をする事にした。
『波音チャン‥上に行ってみようか?今日は天気が良いから眺めが良いと思うよ‥』
『ハイ‥』
展望スペースまで行く為にエスカレーターに乗ろうとすると‥そのエスカレーターの間には上階まで続く階段が…
それを目にして波音の足が止まった。
隣に波音が居ない事に気付き瞳真が振り返る‥
『どうかした?』
『…………』
微かに震える波音は真っ直ぐに前を見つめ固まる…
その視線の先に有る物に気付いた瞳真…
波音の視線を遮るようにして彼女の前に立ち瞳真の胸に抱き寄せた。