lose faith


『ゴメンッ‥車に戻ろう?』


『だい‥じょう‥ぶ…』


震える小さな声で答える波音…


『無理しなくていい‥』


波音の頭を撫でる。


ぎゅっと瞳真のジャケットを掴む波音‥


『車に戻ろう?』


瞳真の腕の中で頭を横に振る波音…


『じゃー‥コーヒーでも飲もうか?』


コクリと頷く…


『よしっ‥行こう!』


瞳真が抱きしめていた腕を解いた‥今まで包まれていた温もりが消え俯むく波音ーーー


そんな波音の手を取りぎゅっと繋いだ瞳真ーーー


ハッと顔を上げると優しく微笑む瞳真と目が合った…


『行こうか?』

頷く波音…



有名なコーヒー店のコーヒーを買って窓際に座り海を眺めながらコーヒーを飲んだ。


それから展望スペースには行かずに車に戻り目的地である、波音の祖父‥真咲グループの会長宅に向かった。


それから30分‥海辺に在る会長宅に到着した。


会長に挨拶を済ませ‥波音には月曜日に迎えに来ると事を伝えて会長宅をあとにした…
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