lose faith
あれから病院に着くまでの波音は特に変わった様子もなく会長宅での一週間の出来事を楽しそうに瞳真に話した。
病院の診察では身体の方は大分、回復していると言われ‐‐‐
不眠症については焦らずにゆっくり治しましょうと言われた。
今日は入院していた時とは違って凄く良い表情していると言われた‥
次回の予約をして病院を出た‐‐‐
『波音チャン‥折角こっちに来たんだから家に寄ってく?』
『今日はいいです…』
『そう?‥じゃー他に行きたい所は有る?』
『…‥特に無いです。』
『じゃあーDEALに行ってみる?』
『エッ…』
『社長も浬サンも波音チャンの事凄く心配していたし会いたがってたよ?』
『‐‐‐』
表情を曇らせ俯いた波音‥
まただッ…強張る波音の表情を見てヤッパリ何か有ると感じた瞳真は‐‐‐
『もう直ぐお昼だし‥ウチの社食のランチ美味いから行ってみない?』