Iの漂流戦士
漂流戦士の内容は主人公の幼少時代から始まる
酒ばかり飲み、働かない父親の子供に生まれた少年は幼い頃に母親を無くし父親と二人で暮らしていた
女を毎日のように家に連れ込み、居場所の無くなった少年は夜の町を漂流するようになる
そこで出会った同じ境遇に居る人達に出会い、自分の居場所を作っていく
短く説明すれば漂流戦士はこんな話だ
しかしハッピーエンドで終わらず、結局大人に頼っても何もしてくれないと言った内容の終わり方だった
題名にも入っている“戦士”という言葉は作中に一度も使われていない
確かに10代の子供の気持ちを上手く書いた作品で評価されるのも分かる
でもあの真面目な少年の実体験だとはどうしても考えられなかった
その作中のイメージと本人のギャップが支持されているのかもしれないけど
正義は事実を元にしたフィクションというのが少し胡散臭かった
(そう言ってしまえばいくらでも事実と異なる内容に書き替えられるし…)
正義はまだこの物語の本当の意味に気付いていない
それに気付いた倉木はいち早く著者である高木功に近付いた
それが殺人鬼01に繋がる事だと知っていたから