Iの漂流戦士
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【私立緑丘高校 グラウンド】
土曜日の今日、学校に居る生徒は部活動に汗を流していた
体育館にはバスケ部とバレー部。グラウンドにはテニス部とサッカー部。そして倉木が顧問の陸上部が居た
---------------ピピィー!!と首にかけたホイッスルを吹くと陸上部員が倉木の前に集まった
『10分休憩、しっかり水分補給しとけよ』
そう言うと陸上部は休憩タイムに入った
倉木は来月控えている大会のスケジュールに目を通し、選手達の練習メニューを今一度見直していた
最近の学校生活はけっこう忙しく、ボランティア活動の愛の手には暫く参加できていない
---------------と、その時何故か誰かに名前を呼ばれた気がした
周りを見ても自分を呼んでる人は居なく、気のせいかと再び練習メニューに目を向ける
『----------------先生』
風に乗って聞こえてきた声は体育館裏の方からだった
そんな場所から呼んで、ここまで声が届く訳がない。もしそんな事が可能なら…………………
『………………………修?』
倉木は急いで声がした方向へと走った