Iの漂流戦士
惨劇、連鎖
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正義は殺人鬼02であるナノハに会う事は出来なかった
“私とあなたはまた出会う
この歌が聞こえるなら”
あの時聞こえた鼻歌はもう聞こえない
(今は会うべきではないって事……?それとももう聞こえないのかな……)
正義は意気消沈のまま車に乗り込んだ
一方その頃、ナノハは高木功と一緒に居た
『ナノハちゃん飽きないの?』
殿町には“殿フラワーロード”という道がありそこはウォーキングする人のみが利用できる有名スポットがある
その名の通り、四季折々の花が一年中咲いており、それを見にわざわざ遠くから訪れる人も少なくない
ナノハがフラワーロードに来て一時間が経とうとしていた
もう7周もぐるぐると歩き続け、その後ろには高木功も居る
『ずっと考えてたの。この花どうやったら全部持って帰れるのかな?』
殿フラワーロードはおよそ三千本の花が植えられてると言われている
普通に考えたら持ち帰りたいなんて言う事自体おかしいのだが、高木功はナノハの言動には慣れていた
『ここの花は皆のものだから持ち帰ったら怒られるよ』
ナノハはまるで子供みたいにしょんぼりとした
『……だって今日は修の誕生日でしょ?』
ナノハは修に何かをあげたかった
考えても分からないから自分が綺麗だと思ったものをあげようと思ったが、さすがにこのプレゼントは無理だ