ココア



ちょっと躊躇ったけれど、そっと西原くんに近づいて彼の手を握る。


「風邪、ひいちゃうよ。雪も降ってるし。ね、部屋に入ろう」



彼の手を取り、部屋に入れようと引っ張った─

その時。

西原くんが私の肩をぎゅうっと引き寄せる。


─!?



不意の行動にバランスを崩し、二人して床に倒れ込んだ。






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