ココア
嫉妬と違和感
三日後―。
西原くんからメールが届いた。
まだ荷物が全部片付いてないこと、落ち着いたら遊びにおいで、と、そんなようなことが書かれていた。
そして、
【新たな一歩】
そんなタイトルで、写メも添付されていた。
まだ少しダンボールが残る部屋で、笑ってる西原くんが写っている。
良かった、んだよね。
きっとこれで。
彼の笑顔は、そう思わせてくれた。
2月も終わる頃、同窓会と称した飲み会が開かれることになった。
何人か個別で集まることはあっても、これだけ大規模な集まりは本当に久しぶり。
ちょっとした広さのレストランバーを借り切っての同窓会。
こんな会に顔を出すのは、もう4年ぶりくらいかもしれない。
大勢での集まりがあまり得意ではない私だけど、西原くんが来る、ということで恵美と共に参加することにした。