ココア



右肩にかかる重さに、私の神経が集中する。



目をほんの少し動かすだけで、西原くんの顔が間近に見える。



眠ってる彼の長い睫が私の熱を刺激して、胸の奥の温度が高まっていく気がした。


寝顔は笑顔同様に子供のように無邪気で、思わず胸を押さえたくなるような感覚に困ってしまう。



この感覚。

この想い。



この切なくて暖かい気持ちは、“愛しさ”



そして、改めて気づかされた。



私は西原くんが好き、なんだ。







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