ココア



まだ寝ぼけている頭で、必死で考える。

西原くんは、何て言ったの?


『今からお前ん家のコンビニに向かう』


…だっけ?

え、何で!?



こんなに早くに、何しにくるんだろう


考えても分からない。

分からなくったって、西原くんが来るのはどうやら本当らしい。


とにかく、顔を洗おうと思い、洗面所の鏡に向き合う。


湿布を貼った私の顔が映る。


ジンジンと疼く痛みを感じ、湿布を剥がしてみる。

赤く少し腫れてる…、散々泣いた目も腫れぼったい。


こんな顔で西原くんに会えないよ



鏡に映る私の顔は、さっきより憂鬱そうに俯いていた。





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