センパイ、頑張って!
やっと撮影が終わると、新谷さんが家まで送ってくれた。


「今日は本当にありがとね。

みんなが出る雑誌はまた送るから。

じゃ、またね―。」



笑顔で去っていく新谷さん。



「俺等は家まで送ってくれないんだな…。」

「俺も思った。」


ここは、山田たちが住んでる家の前。

そこで何故か降ろされた俺等。


「あはは!

ドンマイです、センパイ!」


山田が笑いながら背中を叩いてくる。


笑い事じゃねぇっつの!


もう終電行ったし!


「………野宿かよ。」

「不吉なこと言うなよ―!!」


「とにかく、一旦うちにはいってから考えません?」


山田のナイスアシストによって中に入ることになった俺たちだった。
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