センパイ、頑張って!
「さっきも言ったとおり、私は太一センパイとならいいと思ってますよ。
とは言っても、いきなり押し倒されたりとかは嫌ですけど…」
「えっと…つまり?」
不安そうな顔でこっちを見る。
うーん、
なんて言ったらいいんだろう?
「つまり、一晩中一緒に居れるんだから、それをするだけっていうのは嫌だなと思うんです。
せっかく一緒に過ごすんだから、こう…
いろいろな話をしたり、笑いあったりして、お互いのことをもっと知りたいなと思…
きゃ!
え!?せ、センパイ!?」
突然きつく抱きしめられて、変な声が出てしまった。
「あったり前じゃん!
いーっぱいいろんな話して、腹筋が筋肉痛になるくらい笑おうぜ!」
「え?あ、は、はい…?」
突然どうしたんだろう?
「どうしても今日どうこうしないといけないわけじゃないしさ、俺ももっと深雪ちゃんのこといっぱい知りたいし!
俺的には、
深雪ちゃんが、するのを受け入れてくれるより、
むしろ俺のことを知りたいって言ってくれたことの方が嬉しいわけですよ。」