センパイ、頑張って!
「え…でも…」
さっきまですごく嬉しそうじゃなかった…?
「そりゃあさ、俺だって普通の男の子だし?深雪ちゃんのこと大好きだし?
そういうことしたいとは思うよ。今でも思ってるし。」
だ、大好きって…
顔が一気に暑くなったのがわかる。
太一先輩はずるい…
「でもさ、それだけのために付き合ってるんじゃないじゃん?
深雪ちゃんと2人で話したり、手繋いだり、イチャイチャしたりしたいから付き合ってんだよ。」
先輩が私を少し苦しいくらいまで、ギュッと抱きしめてきた。
「普段は俺が部活忙しいから、中々二人だけの時間取れないし。正直な話、今日祭に行こうってなった時に、前にデートしたのがいつだったか全く思い出せなくてさー。
まぁ今回のデートは、インパクト大だったから絶対忘れなさそうだけど、今から朝までずっと深雪ちゃんと話したら、一生忘れないとうんだよね!
俺、深雪が言った一言一句全部覚える自信あるよ!」