センパイ、頑張って!
なんとなくは分かるけど一応確認しとかないとね。

「「は?」」

案の定反応がハモる深雪と太一先輩。

「バッカじゃないの~?

なんでせっかくのお祭りデートなのに春菜と回らなきゃなんないのよ。」

ですよね~。

「そうそう。

いくら春ちゃんでも俺等のデートの邪魔はさせねーし。」

まぁ、確かにね~。

「……俺とじゃ……いや?」

ソファーに座ったままだった水口センパイがうつむき気味に聞いてきた。


「いや、そう言うわけじゃ無いんですけど…」

さっきの言い方だとセンパイが嫌って言ってるみたいに聞こえなくもないよね?

センパイ、なんか誤解してるかも…。

「センパイが嫌なんじゃなくて、センパイと2人だと緊張しちゃうな、と思って。」
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