センパイ、頑張って!
「……すいませんでした……。」

2人怖すぎなんですけど…。


落ち込み気味に下を向いていると、

「先輩、そんなに落ち込まないでください。

あの2人、普段話さないから、ちょっとしゃべれてうれしいんですよ。」


そう言って二人を指差す深雪ちゃんは天使に見える。


あ、でも浴衣だからちょっと違うかも…?


「先輩~?

今度はニヤニヤしてますけど?」

少し眉をひそめてる。


おっと、いけねぇ。
妄想でニヤけるなんてただのキモいオッサンじゃねぇか。

「いや、なんでもないよ。」

そう言いながら笑顔を作る。


秋には及ばないけど、俺だって見れない顔はしてない(と思う)。

この笑顔に惚れてくれる子だっているし(多分)。
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