センパイ、頑張って!
「いきなり叫ぶなよ、うるせぇ。

お前が一番意味わかんねぇよ。」

そう言いながら髪の毛、つっても坊主だから正確には頭を引っ張ってくる。

しかも半笑いで!

気持ち悪ぃって!


「痛ぇ!!痛ぇって!!

おま、お前春ちゃんとちょっと話せたからって調子こいてんじゃねぇぞ!」


それを聞いて元のブスッとした顔に戻って、手に力をこめてくる。


俺はアホか…
何逆効果なこと言ってんだよ。





「あの~、もしかして先輩まだこの車が怪しいと思ってるんじゃないですか?」

春ちゃんがおずおずという感じに聞いてきた。


「それはないでしょ。
だってさっき…?」

「聞いて無かったとかじゃない?」


あの~…

「え?
みんなこの車何なのか知ってるの?」

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