センパイ、頑張って!
「か~わい~。
君たち高校生?」


目の前に現れた、佑美ちゃんらしき人物……

みんな硬直する。


ここは私が答えないと…!

「あ、はい。」

「君は美人さんね。

その浴衣も似合ってるわよ~。

でも、きっと可愛い系も似合うわね。」


そう言われるや否や、二人の男に囲まれて素早い手つきで崩れかけの化粧を落とされ、浴衣の帯を外された。


いきなり~~?!

しかもみんなの前で着替えるわけ~?!

「ちょっ!?

ここで着替えさせるなんて!

しかも男に!」


「君は、あの美人さんの彼氏?

坊主ってことは野球部かしら?」


無視するな、とかぶつぶつ言いながらも
「はい、そうですけど?」

ちゃんと答える先輩。

素直だな~。
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