センパイ、頑張って!
「うーん……

君、ちょっと女装してみましょうか?」

「「「「はぁ~~~~??!!」」」」


た、太一先輩が女装ー!?

言っちゃ悪いけど、色黒いし………………






坊主ですよ?









「無理ッすよ!!

確かに筋肉無いっすけど、胸なんかもっと無いっすから!!」

怒りからなのか、困惑からなのか、異常に声が大きい。

「大丈夫よ、心配しないで?

とりあえず、そっちの部屋に行って?

志保ちゃん、頼んでいい?」


志保ちゃんらしき人物は、はぁいと返事をして、太一先輩が先に入った部屋に入って行った。
























それからすぐのことでした。

あの部屋から太一先輩の悲痛な叫び声が断続的に響き続けたのは…。
< 75 / 146 >

この作品をシェア

pagetop