センパイ、頑張って!
水口センパイは去る間際に春奈に何か耳打ちをした。

センパイの伝言を聞いた春奈は、真っ赤になってる。


か~わい~。


それにしても、この人たち浴衣脱がすの下手ね~。

春奈なら1分もあれば素っ裸にできるのに。


「君は~…………



どうしたい?」


「…え?」

「ん~…、君なら何でも似合うし、いろんなイメージが浮かんできすぎて無理だわ。

新谷さんが来るまで待ちましょうか。」


そういうと、佑美ちゃんさんは春奈の横に腰を下ろす。


浴衣だと、地べたに座りにくいと知らないのかな?


「そう言えば、あの美人さんの浴衣着付けしたのってあなたなの~?」


「あ、はい。

実家が茶道家なんで、昔からよくやらされてたんで覚えちゃったんですよ。」
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