スイートな恋はいかがですか?
!!!?
驚きのあまり思わず口を抑えた
「正直、前の彼女のこと
本気で好きじゃなかったんだ。
小さい時から頭のどこかには
小陽がいて、てか小陽のこと
ばっかり考えちまって…さ。
それでふられたんだよ。」
健飛..
「馬鹿だよな、うん。」
健飛はあははと笑って目をそらした
私もうつむく
なんて返せばいいのだろう
さっきより気まずくなって
何だか顔が赤くなっていく
「まあ、叶わねぇことだし
しゃーねぇよな。
今のこと気にすんじゃねぇよ。
んじゃ俺帰るわ。
じゃあな」
「健飛、ありがと」
ニコッと笑った健飛の瞳には
何故か涙が滲んでいた
何故か私の瞳にも涙が滲んでいる