メガネ★王子~秘密の俺様男~





中に入ったらズラリと様々な資料が並ぶ。




「……ほこりっぽ。」

最近あまりこの部屋に来た人がいなかったのかほこりっぽくて咽(む)せる。




私のあとに続いて入って来た佐伯くんも後ろでコホコホと咳込んでいる。

こんなほこりっぽい所にずっといるなんて普通に考えて嫌ですよね。



さっさと私達が使う資料を探さなきゃ。



「佐伯くんも私達が使う資料がどこにあるか探してくれる?」


そう佐伯くんに声をかけて本棚の側に寄る。


「分かった。」



ちょっとしてから呟くように言って資料を探し始めた佐伯くん。



ホンットに声小さいなぁ、そして反応が遅すぎる。


とにかく弱々しい……。



でも背は結構高いよなぁ。

ま、……背だけだけどね。



…………あ、こんなこと思っている場合じゃなかった。




さっさと探さなきゃ。



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