メガネ★王子~秘密の俺様男~
………よし、頑張りますかね。
まずはさっき持って来た椅子に乗っかって、
それから普通に腕を伸ばしてみた。
でも、
「…………あれ?」
あと数センチ上の段に届かない……。
どんだけ小さいんだ自分!
椅子に乗っても届かないなんて……。
佐伯くんも心配そうに私を見ている。
あれだけ大丈夫って言ったのにこれじゃ…恥をかくだけだ。
しっかりしなきゃ。
気合を入れ直す。
「よいしょっと━━……。」
背伸びをして必死に取ろうと頑張る。
「あ、……届いた!」
でも、手だけがやっと届く状態。
かなりギリッギリです。