メガネ★王子~秘密の俺様男~
いや、
落ちそうになったんじゃない。
“落ちたんだ”
ガッシャ━━━ン!
椅子が倒れ、私が持っていた重い重い資料も全部床に落ちた。
私の近くがほこりで参って視界がぼやける。
「………っ……痛てて。」
床に落ちた私は、膝を軽く負傷。
膝を押さえて蹲っていると、
「……痛ぇ。」
近くで低い声がした。
ものすごく低い声。
「え……?」
その声が聞こえた方に振り返ってみると、
私の側にいた佐伯くん?が尻もちをついて倒れていた。