メガネ★王子~秘密の俺様男~
私はまた、そのイケメン男の方を見た。
そしたら、イケメン男は焦るかのように目を中に泳がせた。
私、感は鋭い方です。
やっぱり……?
「…………もしかしてあなたって!?」
そこまで言うとイケメン男はこっちを見てマズイ、とでも言っているかのような顔をして立ち上がった。
「あなたって………佐伯れ………んっ!?」
私が名前を全て言おうとしたその前に、
イケメン男は私の腕を片方の手で掴み、もう片方の手で私の口を塞いだ。
そして、口を塞がれ驚いて暴れる私に
「ちょっと黙れよ!静かにしろ。」
強い口調で怒鳴られてしまった。
なんか、喋り方とか風格とか……
全然違くありませんか?
私はさすがに怖いので渋々静かにした。