そして優しい嘘を言葉に
「『兄貴の親友』とか『部活の先輩』とかじゃなく、『1人の男』として、俺の事を覚えていて欲しいから、告白したんだ」



今までこんなに近くで聞いた事が無い、章弘先輩の声。



確かに……きっと告白されなかったら、『お兄ちゃんとバスケで名コンビだった先輩』って認識で、終わっていたと思う。



でも……。

今は、違うよ。



ずっと、私の事を見ていてくれたんだ、って分かったから。

そして、私の幸せを願ってくれている、って分かったから。

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