そして優しい嘘を言葉に
~3日前~
んー……。
最近、慣れた。
慣れた……とは、言うものの、やっぱり……。
「涼」
「んー?」
「あのね、何度も言ってるんだけど……邪魔だよ。包丁持ってる時だったら、危ないでしょ?」
「ふふん。おまえがそう言うと思ったから、包丁持ってない時まで我慢してたんだからなぁ♪」
うっ。
どう言う状況かと言うと……。
私が台所に立って調理中、涼は後ろから私のお腹の辺りを軽く抱き締め、離れようとしない。