そして優しい嘘を言葉に
「ねぇ、涼」
「なんだよ」
「涼ってコロンとか香水とか嫌いで、何も付けてないじゃない」
「だからって、何も俺の匂いがしない訳じゃないだろ」
そう言ってムキになり、私の制服を更に『ギュッ』とする涼は、子供みたい。
しょうがないから、教えてあげる。
「あのね……涼はいつも、太陽の匂いがするの」
「えっ?」
私の言葉に、涼は不思議そうに表情を変えた。
「いっぱいお日様の光を浴びた洗濯物の匂い……なんだか、こっちまでお日様に照らされてるみたいで、心の中がポカポカするんだよ?」
「なんだよ」
「涼ってコロンとか香水とか嫌いで、何も付けてないじゃない」
「だからって、何も俺の匂いがしない訳じゃないだろ」
そう言ってムキになり、私の制服を更に『ギュッ』とする涼は、子供みたい。
しょうがないから、教えてあげる。
「あのね……涼はいつも、太陽の匂いがするの」
「えっ?」
私の言葉に、涼は不思議そうに表情を変えた。
「いっぱいお日様の光を浴びた洗濯物の匂い……なんだか、こっちまでお日様に照らされてるみたいで、心の中がポカポカするんだよ?」