そして優しい嘘を言葉に
今の言葉を思い出して、ちょっとウルって来た時、涼がボソッと言った。



「だから、もう浮気すんなよ」



はっ?



「う、浮気……って何? 浮気なんて出来る訳ないじゃん」



私がそう言うと、涼は無言で視線だけ私の制服を見た。



あっ、章弘先輩に抱き締められた事?

……それを言ってるなら、否定出来ないよね。



思わず、涼から視線をそらした。

< 124 / 430 >

この作品をシェア

pagetop