そして優しい嘘を言葉に
「あの……大村さん」


『ん? 何?』


「本当に、いいんですか?」


『えっ? 何が?』


「正直言うと、嬉しいです。他のみんなが一緒で楽しい上に、涼とも外で一緒に居られるのは」


『うん』


「でも……万が一、何かトラブルがあった時、大村さんに迷惑が」


『美雪ちゃん』



珍しく、私の言葉を遮るように、大村さんは私の名前を呼んだ。



『全部、偶然なんだよ?』


「えっ?」

< 147 / 430 >

この作品をシェア

pagetop