そして優しい嘘を言葉に
『俺が中立の立場だから、美雪ちゃんも涼の事、いろいろ話せるんだろ? 美雪ちゃんから聞いた話が全部、涼に伝わっていたら嫌じゃない?』
うっ……確かに。
『まぁ、何か俺判断で「これは伝えなきゃ」って感じた場合は別だけど……それ以外のノロケや愚痴は俺が聞き流して、お互いには伝えないので、よろしく~』
「大村さん……聞き流す、って」
『だって、例えば……「今日、学校で女子から“涼先生って呼んでもいいですか?”なんて言われてたんですよ? うちの学校に他に“沖野先生”って居ないんだから、名字でいいじゃないですか! 下の名前で“涼”って呼ぶのは私だけの特権なのに!」……なーんて言われ』
「うわー、ごめんなさい! ホント、もうジャンジャン聞き流してやって下さい」
私は大村さんの言葉を聞いてるのが恥ずかしくなり、言葉を遮った。
うっ……確かに。
『まぁ、何か俺判断で「これは伝えなきゃ」って感じた場合は別だけど……それ以外のノロケや愚痴は俺が聞き流して、お互いには伝えないので、よろしく~』
「大村さん……聞き流す、って」
『だって、例えば……「今日、学校で女子から“涼先生って呼んでもいいですか?”なんて言われてたんですよ? うちの学校に他に“沖野先生”って居ないんだから、名字でいいじゃないですか! 下の名前で“涼”って呼ぶのは私だけの特権なのに!」……なーんて言われ』
「うわー、ごめんなさい! ホント、もうジャンジャン聞き流してやって下さい」
私は大村さんの言葉を聞いてるのが恥ずかしくなり、言葉を遮った。