そして優しい嘘を言葉に
「ああ、それもそうだな。どうする? 食事は後でみんなと一緒にするとして、とりあえず、レストランでお茶でもするか?」

隆志先輩がそう言って、登先輩の背中を軽く叩いた。



「まぁ、ここで立ち話もなんだし……」

登先輩が、ボソッと答えた。



「じゃぁ、行きましょう!」

私は先頭をきって歩いた。



きっと自分からは話し掛け辛いと思うから、登先輩にはこっちから話し掛けないとダメだよね?

なんの話題がいいかなぁ……。



そう考えたけど、よくよく考えたら、登先輩との共通の話題って、部活の事しか浮かばなかった。

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