そして優しい嘘を言葉に
私が絶句していると、クスクス笑いながら真実が付け足すように言った。



「まぁ、『みんな』の中に2人が含まれているからね」

「そうだな」

クスクス笑いながら、隆志先輩が真実の言葉に頷いた。



やだ、恥ずかしい!

絶対、バレてる気がする……私が涼しか見ていなかった事。

顔が熱くなってるのが分かる。

別に付き合っているのがバレた訳ではないけど、私の気持ちはバレてる……よね?



「あっ、ほらほら、今度こそ『他のみんな』が来たよ」

笑いを含んだ声で、真実がからかうように一部言葉を強調して言った。



もう、真実の意地悪!



私は少し拗ねて3人に背を向け、再び外を見た。

とは言っても……。

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