そして優しい嘘を言葉に
「もし良かったら、話を聞かせてもらえませんか?」

「ああ、いいよ? じゃぁ、2階の休憩スペースにでも移動しようか?」

登先輩の提案に、小泉さんがそう答え、部屋を出て行った。



2階には廊下の両端に、4人座って話が出るようにイスとテーブルが置いてあるスペースがあった。

どうやら、そこで話をするつもりらしい。



「あっ、じゃぁ、私も話し聞いて来ようっと」

小泉さんと登先輩が出て行くと、同じ水泳部だからなのか希未もそう言って、2人を追い駆けて行った。


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