そして優しい嘘を言葉に
「あっ、俊夫さんも一緒にどうですか?」

「俺は後から行くよ。……それより、そこの2人が目を輝かせてるけど?」



隆志先輩の誘いに、大村さんはそう答えて、若本先輩と真実を見た。

うん、確かに目をキラキラさせている。



「2人も一緒に来いよ」

「はいっ!」

隆志先輩が声を掛けると、2人共、嬉しそうに返事をしてイスから立った。



ん?

隆志先輩の視線が私に向いた。



「美雪も来るか?」



あっ、そうか。

気が付けば、みんな散っていて、隆志先輩達が行ってしまうと、残されるのは『私・涼・大村さん・祥くん』の4人になるんだ。

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