そして優しい嘘を言葉に
チラッと高田さんを見ると、高田さんは私に背を向けていた。



なんだか、気になる……。

でも。



「ううん、いい。私、水泳もバスケも演劇もやってて、どれも興味深そうで気になるから、逆にどれも聞かない事にする」

「そうか、分かった」



隆志先輩がそう返事をすると、演劇チームも出て行った。

そして、ここに残ったのは4人。



「なんか、一気にみんな居なくなっちゃったね?」

祥くんがクスクス笑って言った。

< 204 / 430 >

この作品をシェア

pagetop