そして優しい嘘を言葉に
残ったのは、涼と私。

思わず、顔を見合わせる。



「どうしよう?」

2人で居るのは嬉しいけど……いいのかな?



「涼は松本さん達のバスケチームの所に行った方が、いいんじゃない?」

小声で涼に言ってみた。



「いいよ、別に。真佐志と弥生には、俺のバスケの話は今までしてるんだから」



涼はあっさりそう言って、私の隣のイスに座った。

そして、目配せで『座れば?』と言う。



いいのかな?

私はちょっと不安になりながら、座った。



大丈夫かな?

2人だけで居て……。

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