そして優しい嘘を言葉に
顔を上げると、高田さんは温かい笑顔で微笑んでいた。



あれっ?

なんか懐かしい感じがする。



もう頭痛はしなかった。

でも、なんか回りの音が消えて、頭の中が真っ白になった気がした。



「おいっ、美雪!」

涼に肩をグッと掴まれ、そう呼ばれてハッとした。



あれっ? 私……。



無意識に高田さんの方へ行こうとして、足を1歩踏み出していた。

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