そして優しい嘘を言葉に
「何度も言ってんだろ? 『お子ちゃま』じゃねーよ。もう、俺以外の前で、パジャマ姿は禁止! 分かったか?」



一瞬、『家ではパジャマ姿で居たりするから、家族は見るよ?』って突っ込もうかと思った。

でも。

チラッと涼に視線を戻すと、熱い眼差しで見られていて、無言で『コクン』と頷いていた。



「なんで? えっ、どう言う事?」



えっ?

急に小泉さんの声がして、ハッとした。



あっ、すっかり2人だけのつもりになっていたけど、みんな居たんだ!



思い出して、急に恥ずかしくなった。

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