そして優しい嘘を言葉に
弥生ちゃん!



私は思わずしゃがみ込んで、弥生ちゃんを抱き締めた。

すると、弥生ちゃんが言った。



「ずっと僚二に報告出来なかった……いつも美雪が淋しそうだったから……僚二が心配すると思って」

「うん、ごめんね、いつも心配掛けて」



私の言葉に、弥生ちゃんは首を左右に振った。

そして、顔を上げて私を見た。

弥生ちゃんはやっぱり泣いていて、でも、上げた顔は笑顔だった。



「これで、やっと美雪と恋バナ出来るね」


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