そして優しい嘘を言葉に
「まぁ、美雪達には負けるけど、私も似たようなもんだよ? 『傍にずっと居る……生涯共に生きる事を誓う』って言われただけで、別に『好き』とかそんな言葉はなくてもいいや、って思った」


「えー?! お兄ちゃんが、そんな事、言ったの?」


「言ったよ」



クスクス笑う弥生ちゃん。



「それって、プロポーズみたいなものじゃない?! それじゃ、普通の告白なんて無くてもいいじゃん!」



私の言葉に、弥生ちゃんはニコニコと笑っていた。

< 268 / 430 >

この作品をシェア

pagetop