そして優しい嘘を言葉に
「俊夫、俺、久し振りに二日酔いらしい。部屋で寝てるから、朝食いいや」


「分かった。だから俺は『止めとけ』って言ったのに……気分がいい、って忠告を無視するから」


「分かってるって……じゃぁ、悪いけど、みんなの事、よろしくな」


「ああ。後で何か持って行くよ」



涼と大村さんはそんな会話をして、涼は私の頭を『ポンポン』と撫でてから、フロアを出て行った。



さっき触れた涼のおでこ……熱かった気がする。

二日酔い?

熱があるんじゃないの?


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