そして優しい嘘を言葉に
「後で俺がちゃんと熱はかって、薬飲ませておくから、心配しないでいいよ」

大村さんは私の顔を見ると、安心させるように優しい笑顔でそう言ってから、キッチンの方へ戻って行った。



「大村さんもああ言ってくれてるんだし、食べよう? いただきます」

弥生ちゃんがそう言って、朝食を食べ始まった。



「うん。……いただきます」

私もそう言って食べ始まったけど……やっぱり、気になる。



だって、私が38度の熱があったら、頭がフラフラして、思うように動けなくなる。

大丈夫かなぁ?

私に心配かけないように、平気なフリをしていただけじゃないの?

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