そして優しい嘘を言葉に
止まれなくなった時、怖かった。

助けてくれた登先輩がケガをしていた時、大きなケガだったらどうしようかと思った。



元々は、私が集中してなかったのが原因だよね?



涼の事が、気になっていた。



4月からも一緒の高校なんだよね?

涼が『違う学校に行く』と嘘をついたのは、そう言わないと私が涼の事を誰にも話せないと思ったからなんだよね?

そんな涼の気持ちも知らないで、昨夜は弥生ちゃんに私達の事を話せたのが嬉しかった。



本当は、みんなに話せなくてもいいから、涼と一緒の学校に居たい……そう思っていた。

最初から私が素直にそう言っていたら、涼は『4月からも一緒だぞ』って教えてくれたのかな?

涼は目を覚ましたら、やっぱり、『みんなに俺達の事を話そう』って言うのかな?


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