そして優しい嘘を言葉に
「まさか、涼と学校で再会するなんて思っていなかったから、最初は驚いたけど……でも、もう2度と会えないかもしれないと思っていたから、すごく嬉しかった。


あの海で過ごした時間は短かったけど……あの日々を無かった事にして、ただの先生と生徒の関係になるのは、もう無理だったの。


だから、みんなに秘密にしなくちゃいけなくても、涼が傍に居てくれるならそれでいいって思った。


私が高校を卒業するまで、2人で居られる場所も時間も限られてくるけど……それでも私、今、涼と一緒に居られて、幸せなんだよ」




私の言葉に、おじさんとおばさんは顔を見合わせた。



ドキドキしてきた。

伝わったかな?

私の気持ち……。


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