そして優しい嘘を言葉に
和んでいるおばさんと涼を見て、頭の中に疑問符が飛び交う。

けど、すぐにハッとした。



おじさんは?



視線を向けると、おじさんは2人とは対照的に、やっぱり腕組をして難しい顔をしていた。



やっぱり、おじさんは反対なのかなぁ……。

私がそう思っていると、私の様子を見て、おばさんがおじさんの腕をポンポンと叩いた。



「ほらっ、ヤキモチ妬いてないで、何か言ってあげなさいよ」



……えっ?

ヤキモチ?



「うっ、うるさいなっ! だ、誰が涼に娘を取られたみたいで淋しい、なんて言ったよ!」



おじさん……誰もそんな事、言ってないよ?



もしかして……反対、されてる訳じゃ、ないの?


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