そして優しい嘘を言葉に
エッ、エッ……!

頭の中が真っ白になる。

と同時に、顔が熱くなる。

なっ、なんの話をしてるの!



「あっ」

涼は小さくそう呟いてから、チラッと私を見て、再びおじさんに視線を戻すと、ニヤッと笑った。



「んー、健全な交際とは言え……まぁ、そりゃ、お年頃の男女ですからぁ~、それなりにエッチな事は……」

「涼! おまえ!」



おじさんが涼の胸倉を掴もうとしたから、私は慌てて2人の間に割って入った。




「おじさん! 私達、まだキスしかした事ないから、安心して!」




私がそう叫ぶと……。



シーン



あ、れっ?

何、この沈黙?


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