そして優しい嘘を言葉に
「おばさーん」

私は泣きたい気持ちになって、ソファーの外側を回っておばさんのところまで、タタタタッと小走りで逃げて行き、おばさんに抱きついた。



おばさんは、ふわっと優しく抱き止めてくれると、おじさんと涼の方を見た。

そして。



「デリカシーに欠けるうちの男共は、そこで2人仲良く反省してなさい!」



おばさんはピシャリとそう言い放つと、私を抱き抱えるようにして、部屋を移動した。

リビングから一部屋空けて、奥の和室におばさんは連れて行ってくれた。



畳に2人で座ると、おばさんは『よしよし』と言う感じに、私の頭を撫でてくれた。


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