そして優しい嘘を言葉に
「美雪ちゃん」

「はい」

「いろいろ辛い事も、この先あるかもしれないけど……おじさんもおばさんも、あなた達の味方だから、何かあったら相談しに来なさいね?」



おばさん……。



私は恵まれているよね?

本当だったら、反対されてもおかしくないのに、逆に『相談しに来なさい』って言ってもらえるなんて……。



「ありがとう、おばさん」



今日、おじさんとおばさんに話せて、良かった。



この先、どんな事があるのか分からないけど……。

何があっても、乗り越えて行けそうな気がした。



今までは、『涼さえ居てくれれば乗り越えられる』……そう思っていた。



だけど、今はちょっと違う。


< 406 / 430 >

この作品をシェア

pagetop